(=゚ω゚)ノデス。

今回が最終話とあいなりました。いや、これからもちょくちょく小説は書いていくんですが。。。
なんか初めて長く書いたので、最終話って響きがちょっぴと寂しい気もします。


ラストはさわやかに〜。

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  お日様布団  :  4


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 夕食を食べ終え、後片付けを二人でしたあと、帰るころになり……・
 あれだけ晴れていたのに、夜は大雨が降っていた。
 遠くの方からは、雷の音。
 とりあえず、雷がやむまで珪の家にいることになった。
 
「……うん。雷がやんだら帰るから……うんうん。……尽のばか!じゃね……」
 
 は遅くなることを、尽に電話をし終え、珪の部屋へ戻る。
 二人で、ジグゾーパズルをすることになった。

「ねぇ、珪くん?」

「……なんだ?」

「前にアルバム見せてくれるって言ったよねぇ?」

 珪はしばらく考えた後、「……忘れた」と言ったのは照れ隠しの他でもない。

「もう!」

 は、珪にツッコミをいれようとしたとたん。
 あたりが急に暗くなった。

「やだ?停電??」

「……そうみたいだな」

 稲光があたりを照らす。

「きゃぁ!」

「怖いなら、こっちこいよ」

 珪は強引に、の手を引っ張る。
 は、珪の胸にすっぽり収まった。
 どちらの心臓の音かわからない。お互いかもしれない。それが脈打つのがには聞こえ、の顔は赤く染まる。
 
 ・

 それからどれくらい経ったか、わからない。
 珪は雷を怖がるのために、ずっと頭をなでていた。
 は安心しきって、今にも眠りに落ちそうだった。
 
(……やっぱり、わたし……珪くんのこと……)

 パッと明かりがつく。
 時計を見るともう、22時30分を差そうとしていた。

「…………帰るなよ」

 珪の体から伝わる言葉に、さらには紅潮する。

「……冗談」

「タクシー呼んでやるから」

 ふと優しい珪の声に、は珪にしがみつく。
 冗談ではない方が、にはよかったのだ。

「弟が心配してるぞ」

 そのとたん。
 大きな雷の音がし、再びあたりも珪の家も停電した。
 に伝わる、珪のためいき。

(迷惑だったのかな?)

「いいよ、珪くん。タクシー呼んで? わたし、帰れるから」

「……ばか。停電してちゃ、タクシー会社に電話、つながらないだろ?」

「そうなの?」



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「……うん。そんなわけで、珪くんのお家に泊まってくから……」

『ねーちゃんもやるなぁ』

「……ばか! わたしは珪くんのお母さんの部屋で寝るの!」

『……あはは。そうだろうね。でもチャンスじゃん。がんばれ!』

「なにをよ? ……尽、あんた一人でだいじょうぶ?」

『ねーちゃんじゃないんだから、雷なんて怖くないし、俺、男だぜ?大丈夫に決まってんじゃん』

 と、そういう会話を珪の母親の部屋で繰り広げていた。
 携帯電話を切ったころ、稲光は時折部屋を照らす。

「きゃぁ!」

 は珪のパジャマを着て、珪の母親の布団にもぐりこんだ。



  ********

 
 珪は少し後悔していた。
 雨がひどいうちに、を帰すべきじゃなかったんじゃないかと。
 泊まらせることになり、の家族に迷惑かけてはいないかと。

 珪は布団に入る。
 太陽ともう一つ、の匂いがした。
 くるくると家事をこなす
 結婚してもそうなんだろうか? と考えたら、珪はひどく恥ずかしい気持ちになった。

(なに想像してんだ? 俺……?)

 突然、ノックの音がした。

 珪はドアまで暗がりの中歩いていく。
 そこには、が枕を抱えて立っていた。
 
「……一緒に寝てもらってもいい?」

 その声は少し、涙声だった。

「……どうした?」

「……雷が……怖くて……いつも……こうゆうとき、尽の部屋で寝てるの……」

 珪はとりあえず、を部屋へ招き入れる。
 をベッドサイドに座らせ、珪はの背中をさする。

「……大丈夫だ」

 稲光と大きな雷音に、は珪に抱きついた。

 珪は少し困った。と寝ることなど考えてもいなかったし、ヘンな気分になったら自制することはできなさそうだったからだ。

「……わかったから」

 やさしく言い聞かせるようにに言って、をベッドへ横たわらせた。

「ねぇ、珪くん、……手、つないで寝てもらってもいいかな……?」

珪はドキッとしながらも 「……ああ」とだけ頷いた。それが精一杯だったのかもしれない。

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 それから、すぅすう寝息を立てる二人の姿があった。


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 翌朝。
 は、窮屈さに目を覚ました。
 珪がとなりで寝ていることに驚いて(しかも自分に抱きついている)、自分がそうさせたことがさらに恥ずかしくさせた。
 は珪を起こさないように、そっと腕をはずし、朝食の準備へとキッチンへ降りた。
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 珪が目覚めると、そこにはがいなく、やはり、布団の魔力のせいかと思ったが、空いていたそこには、の残り香があった。
 なにも起こさずにと寝れたことにほっとすると共に、少し残念な気持ちもした。
 ふと、鼻腔をくすぐる、コーヒーの匂いと何かの卵料理の匂いに、珪もキッチンへ降りた。


 そこにはもう、の姿はなかった。
 テーブルに、『 おはよう、珪くん。先に帰ってます。森林公園でゆっくりしようね 』 と書置きがあっただけだった。
 珪は少し寂しくなりながらも、朝食をとった後、シャワーを浴びて、に携帯電話をかける。





「……なぁ。今から森林公園、行かないか?」





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おわりでござる。

もう、(=゚ω゚)ノにはこれが精一杯!!モムーリ!o(゚Д゚)っ

ごみんよぅ。


それから、マジでまぁちゃんさんにアリガト!(´▽`)ですvvv




*  * モドル *