Happy Birthday



「まどか、お誕生日おめでと〜!!」

 私は目の前にプレゼントを差し出した。 今日は、まどかの誕生日。
 もちろん、お祝いするためのデートの場所は、まどかのお家!

「え、ホンマに? ごっつ嬉しいわ」

 まどかは、「開けてもえぇ?」と、ワクワクした時の子供のような目でプレゼントを開けた。

「おっ! チョーカー!! しかも手作りとちゃうの?」

 まどかの反応に、ニコニコと笑ってみせる。
 そして、自分のチョーカーに手を掛けながら答えた。

「えへへ。 まどかから貰ったこのチョーカーが嬉しくてね。
 同じ物を着けたいって思ったから、色々考えて出来上がったのが、それなの」

「ヤッパさすがやな。 はセンスえぇわ」

 私は少し照れながらも、気になる事が一つあった。

「あ! でも、どうして手作りだって判ったの? 何も言ってないのに」

「それは……俺のカンや!!!」

「か……カン??」

 首を傾げながら悩んでいたら……。

「違うねん。 ホンマは、の香りがメチャ広がってきたからや。
 ただ買うてきただけやったら、ここまで残らんやろ?」

 ……動物的本能が働いてるの? なんて冗談考えてみたりしたけど、
 実際は、まどかが手作りだと判ってくれて嬉しかった。
 仮に違う理由だとしても、嬉しかったことに代わりはないと思う。

「わっ!!!」

 私は思わず後ずさりをした。
 いろいろ考えていたせいで、目の前にまどかの顔があるのに気付かなかったから……。

「そんなに驚かんでもえぇやん? ホンマは嬉しかったんやろ?」

「えっ?」

 もしかして、私が嬉しいと思った理由に気付いてる?

「俺に、手作りだっちゅー事が判ってもらえたのが嬉しかったんやろ?
 しかも、が言う前に分かった事がポイントとちゃう??」

 ……まさにその通りだった。
 私って顔に出やすいタイプなのかなぁ?

は素直やからなぁ。 考えてる事が顔に出んねん」

「!!!」

「……冗談や」というような顔つきでさらりと答えた。

 そして……。

「ホンマのこと言うたら……俺のへの愛のパワーやね!」

 その言葉と同時に私の体は、まどかの腕の中へ。

「ま、まどか?」

「えぇやん。 今日は俺の誕生日なんやし」

 ドギマギしながら答えた私とは違い、まどかは平然としていた。

「なっ? えぇやろ?」

 身体の内側から響いてくるような甘い囁きに、私は堪えられなかった。
 その時、ゆっくりとまどかの顔が近づき……。

 もちろん避けられるはずもなく、唇が重なった。
 そっと……。 優しく……。

「はぁ〜。 ホンマこの世に生まれてきて良かったわぁ」

 まどかの両腕に力が入り、ギューっと抱きしめられた。

「俺は、と出会えて良かった。 俺のプレゼントは、だけで充分や!」

 腕は、更にきつく私を抱きしめる。




 私はその腕の中で、まどかの想いを充分に感じ取っていた。

 言葉にはない、表現することの出来ない想いを……。




 モドル

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あとがき

やはり最近キ○魔??///爆)
まぁ、健全サイトなので(ある意味不健全かも///笑)
このくらいは、カワイイ☆ キュート☆ 問題ナシ!!!
もっとチュウさせたいなぁ〜〜〜。