ふたりxxx
              書いた人  …  ナカムラ



 「、そろそろ……」

 「うん。そだね」

 テスト勉強しに来たと言うのに、コンビニで買ってきたお菓子をつまみながら、珪相手に日常の、さほど面白くもない話をあーだこーだと延々話ていた。
 珪と話す事にでも飢えていたのだろうか、あるいは二人きりと言うシチュエーションに照れているのか。対する珪は、そんな話に相槌を打ちつつ、のコロコロ変わる表情に感心したり微笑ましく思ったりした。


 そんな調子でテスト勉強なんて出来るわけがない。


 時間が経つにつれお互いの距離はなくなっていき、の髪が珪の肩にかかるほど。

「……いい匂いだな。の髪って」

 何の脈絡もないセリフには顔が熱くなるのがわかった。いつもお世辞も必要以上に褒める事もない珪の言葉なだけに、きゅんと胸が締め付けられた。

「……? ヘンな事言ったか?」

 急に無口になってしまった。それは恥ずかしさゆえのこと。だからと言って 「恥ずかしい」 なんて言ってしまえば、より恥ずかしい。いや、いつもの調子で 「なに言ってんの、もう!」 とは言えない。タイミングを逃してしまったから。女心は難しい。

「そんなことないよ」

 照れ隠しに笑ってみせたところで、赤い顔は隠せない。

「……顔、赤い。熱でもあるのか?」

 珪は手を、の額にあてがった。
 ひんやりとした手が心地好い。 でも、より珪の顔が近い。
 
「珪くん……」

 ひんやりとした手は、熱っぽい頬へ移動する。不意にの身体が、ぴくんっと反応してしまった。
 
「目……、閉じてろ」

「……珪くん?」

「……


□■□


のお@@こ……なめていいか?」

「え……? やだ……ぁ」

 焦しているわけではない。恥ずかしいのだ。

「いいから……。味見させろ」

 いつもの珪らしからぬ強引さで、手でお@@こを包み込んだ。

「あぅ……」

 珪はお@@こに口をつけた珪は、じゅるじゅると音を立てて汁を飲む。

「……あついな。すごく」

 そう言った珪の顔は、やや赤みがかっている。

「あん。……そんなに飲んじゃ……やだぁ」

 珪は意地悪そうに笑うだけ。再びのお@@こに口をつけた。

「美味しいな……」

「……珪くん」

「俺……お@@こ、好きだな」

 お@@この口から漏れ出した汁を珪は指で拭う。そして、そのままその指を舐めた。

「やん……。舐めちゃダメぇ。」



■□■□■



 突然、勢いよくドアが開けられた。

「ねーちゃぁぁぁん!!!」

「尽!?」

 血相を変えた尽が飛び込んでくる。

「葉月ぃぃ!! 見損なったぞ!! まだエンディングだって迎えてないのになにやってんだよ! ねーちゃんに寄るな触るな! ねーちゃんが孕む!!!」

「ナニ訳のわかんないこと言ってんの?」

「だってねーちゃん……」

「珪くん、さっきコンビニで買ってきた、私のおしるこ飲んでるだけよ?」

「……え?」

 そうあっけに取られた尽が見たものは、紛れもない、おしるこを片手にした珪だった。



チャンチャン♪





□ アトガキ □

  そう言うオチ。 だめ? まだネタならあるアルヨ。
  つーか、尽は隣の自室で聞き耳おっ 起ててたんでしょう。
  お後が宜しい様で……。
 
( ナカムラ )


モドル