ども☆(=゚ω゚)ノです。

銀魂のエンディングがかっこよかったです。


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  相対性理論




「氷室先生、質問があるんですけど……」

「……、質問の内容による(……が、何でも答える準備は怠ってはいないぞ)」

「あのー。先生は、車の中では音楽を聞かないんですか?」

「私は、マサラティのエンジン音、マフラーから出る排気音、それが車内で聴く音楽としては最高だと思っている」

「じゃぁ、私はあまりしゃべらないほうがいいですね……」

「……コホンッ。そ、それは、君と二人でいるときは、君が、その、ディスク・ジョッキーだ」

「は?」

「つ、つまり、きみには話していて欲しい。せっかく二人でいるのだから」



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 ベイエリア

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「夕焼けが、きれいですね」

 遠くのブリッジや工業地帯は、明かりが灯り始めていた。

「空気の屈折で、太陽の光線がはっきりと映る。特に波長の長い赤・黄色が地上に届きやすい」

は、 「先生らしい言い方ですね」 くすりと笑った。
 それは不思議と、不快な気はしなかった。

「……私のマンションの部屋からは、いつでも見える景色だが、君と見ると、その、少し違って見える」

 いつもよりも鮮やかに見える、と付け加えるのをやめた。
 そこまで言ってしまうと、教師としての立場で入られなくなる気がしたからだ。

「そうなんですか? 一度、先生のお家から見てみたいですね」

 無邪気な笑顔に、本気に取りそうな私がいた。
 私は、この年下の少女を本気で好きになりかけている。
 11も年下の少女に。

「氷室先生、時間って、伸び縮みするみたいですね?」

「いいところに気がついたな。アインシュタインは、相対性理論でもそういっている」

「む、難しい話ですか?」

 は、急に子犬のような目をした。

「……簡単に言うと、楽しい時間も、そうでない時間も時間にすると同じだが、体感時間は違うと言うことだ」

「それは、つまり、氷室先生の授業は短く感じて、ほかの先生の授業は長く感じると言うことですか?」

 私は顔が熱くなるのがわかった。自分にこんな感情表現があったとは思っていなかった。

「今もそうです。もう帰らなきゃいけないと思うと、先生が迎えに来てくださったのがさっきのことみたいです……」

 夕焼けせいだろうか?
 の顔がすごくくなっている気がした。
 風が木々を揺らすほど、強く吹いた。
 は髪を押さえる。
 その一つ一つの動作が、私の目を釘付けにする。
 どんな数式よりも美しい。

「……くしゅん!」

 …………。
 風邪を引いたら私の責任だろう。それにが病欠したら、それこそ、その日の授業は長く感じるかもしれない。
 あくまで仮定だが。
 私は自分のジャケットを、にかけた。

「……先生?」

「もう冷える。さぁ、帰ろう」



***


「先生、あの、ジャケットありがとうございました」

「君こそ、車の中でおとなしかったが、熱でもあるのではないか?」

「そ、そうじゃないです!」

 そう言うの顔は紅潮していた。
 私は、木並の額に手を当てる。

「フム。熱はないようだ。明日は学校に来れそうか?」

「も、もちろんです! それこそ、相対性理論になってしまいますから」

 ……?
私は、からジャケットを受け取ると羽織りなおした。

「送ってくださってありがとうございました!」

 私はこの瞬間が、いつも名残惜しい。
 彼女もそう思ってくれてるといいのだか。
 ドアを閉め、キーをまわす。
 いつもどおりのマサラティのエンジンの音。それが少し寂しくも感じる。
 ルームミラーを見ると、はまだ私の車を見送っていた。
 ふわりとの匂いがした。
 
「……どこから?」

 車内にいたからだろうか?
 それは車から降りたときにわかった。
 私のジャケットからだった。
 まるで、彼女に包まれているかのような感じがした。

 彼女は生徒のはずで、私は教師だ。

 この残り香は、暖かくも苦しく思えた。





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 あい。ラブラブになりませんでした☆
 
 せんせぇは、ときめき一歩手前なんでしょうかね?
 ときめき状態のせんせぇは、教職者と言うことを忘れてんじゃないか?ってなぐらい誘ってきますもんね。
 いや、そうじゃないと、ED迎えられないか。


 相対性理論の大体の話はうろ覚えです。(鵜呑みにする人はいないと思うけど)


  

* モドル *